とある学園の雑記

このブログは株式会社トミーウォーカーが運営するPBW、「シルバーレイン」と「エンドブレイカー!」に関する事柄を書いていく予定なので、トミーウォーカーとかPBW、シルバーレインやエンドブレイカー!がどんなゲームなのか分かる人向けのブログ。

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【一咲・さな:SS】『ただいま!』

01月13日(水)20時09分
 ―――誰かに『ただいま』って言えるのって、すごく心が幸せな事だったんだ……。

 ある水曜日の夜。
 俺は布団の中で横になり、ぼんやりと眠くなった頭でそう思った。









 俺はずっとバイトジョブをどうするか悩んでいた。
 ゴーストタウンを楽に制覇したいし、学園黙示録やバトルカーニバルに連勝したいし、戦争では学園の力になりたかった。
 今の俺の能力値と本業ジョブのファイアフォックスにぴったり合うバイトジョブは一体何なのだろうか。

 例えば今のバイトジョブであるゴーストチェイサー。
 相手を超怒りに出来、自分に気攻アップの効果があるタイマンチェーンは便利だ。
 例えば蜘蛛の来訪者の土蜘蛛。
 封術になるけど、超デカイダメージを与えられるしCPも軽い紅蓮撃はすごい。
 例えば呪いの力を秘めた黒燐蟲使い
 気攻による範囲攻撃ができる暴走黒燐弾や、回復し辛い超毒にする呪いの魔眼は魅力的だ。
 他にもフリッカースペード、牙道忍者、フリッカークラブ、従属種ヴァンパイア、白虎拳士、フリッカーハートなどなど……。
 どれも強そうだけど、結局ジョブチェンジせず現在に至っていた。

 そんなある日の事だった。
 その日は月曜日で学園黙示録の予選が行われた。
 俺達のチームは2勝出来た。
 いっぱい動いたから昼食を食べようとしたところで、ケータイにメールが届いた。
 メールを送ってきたのは同じ学生寮に住んでいる女子中学生からだった。
 そのメールの内容は……。

「す……すごい……!!」
 俺はそのメールを何度も読み直した。
 メールの内容はこうだった。
『黙示録の予選を突破致しましたわ! 今日は結社で戦術を練るので遅くなると、寮監にお伝えしてくださいですわ。』

 彼女のレベルは俺よりも10も下だ。
 しかも、彼女には失礼だが、とても黙示録に有利なジョブとは言えなかった。
 恐らく……いや、絶対にチームメイトのおかげだろう。
 彼女はあまり活躍しなかっただろう。
 それでも俺は純粋にすごいと思った。
 レベル64に達していない者が黙示録の予選突破を果たす。
 それが何だかとても眩しかった。
(「明日の昼休み、応援に行くか!」)
 俺はタコさんウィンナーを食べながら、明日の昼休みの予定を決めた。



 翌日の昼休み。
 室内プールの地下にて、黙示録のBest8決定戦が行われようとしていた。
 俺と同じ学生寮に住む女子中学生のチームが戦うのはBブロックの第4試合。
(「相手チームは全員レベル64以上。これはキツイ戦いになりそうだぞ……!」)
 自分の胸がバクバクと鳴っている。
 ちょうど良い暖房の中でも、不安と緊張で握った手のひらは汗だくになっていた。
『ただいまから第○○回学園黙示録、Best8決定戦Bブロック第4試合を開始致します。』
 真新しいスピーカーから予め録音された試合開始のアナウンスが流れ、両チームが配置についた。
 各々が決め台詞と決めポーズを決め……。
 試合が、始まった!!

 正直、女子中学生のチームは勝てるはずがないと思っていた。
 朝、学園へ登校する時、彼女は「おっほっほ! 今日の黙示録の結果を楽しみにしていて下さいですわ!」と言っていたが、何も無い所で何度も転んでいた。
 そう、彼女はとっても緊張しているのだ!
 それも、恋バナやお洒落よりも戦う事が好きな戦闘狂な彼女が!!
 レベルや戦術・作戦は別にして、もしかしたら本来の彼女の力が出せないのかもしれない……。
 大声で応援しながらも、後でどう慰めてやろうかと俺は思っていた。

 思っていたのだけど……。

『勝者、<<□□>>△△!』

 勝っちゃった。
 もう一度言うぞ、勝っちゃった。
 彼女のチームが勝っちゃった!
 彼女は早々と倒されてしまったが、それでも彼女のチームが勝ったのは事実だった。
 仲間に起こされた彼女は、観客にも伝わるくらいすごく嬉しそうだった。

 そんな彼女を見て、俺は感じた。
―――自分は、怠けていたのだと。
 ジョブチェンジをすると幸運度が下がるとか、武器や防具の調整が面倒臭いとか、そんな小さくて自分勝手な悩みを抱え。
 常人が当たり前にしている事を、俺は怠けていたのだった。
 そんな俺と違い、彼女は一生懸命頑張ったからこそ、あんなに喜べるのだろう。

 「明日、ジョブチェンジしよう」
 誰にも聞こえない位小さな声で、俺は決意した。



 次の日の水曜日。
 学園の昼休み中、室内プールで黙示録の準々決勝とバトルカーニバルが行われた。
 俺達のチームはバトルカーニバルで2勝。
 女子中学生のチームは、準々決勝で惜しくも敗退。
 彼女はすごく悔しがっていたが、俺は慰めの言葉ではなく賞賛の言葉をかけた。

 午後の授業が終わり、放課後となった。
 ある者は真っ直ぐ帰路につき、ある者は力試しにゴーストタウンへ、またある者は結社でおしゃべり。
 俺は屋上でバイトジョブをジョブチェンジしている真最中だ。
 みんなはどのように屋上でジョブチェンジをしているかは知らないけど、俺の場合は心の中でなりたいジョブを強く求め、欲し、祈り、願うやり方だ。
 俺は『弱いから、役に立たない』と、敬遠していたあるジョブを強くイメージする。

 違う。
 弱かったのは、俺の耐え忍ぶ心だった。
 役に立たなかったのは、俺の傲慢な心だった。

 俺は強く求む。強敵にも臆さない心を。
 俺は強く欲する。誤った道を進まない真っ直ぐな心を。
 俺は強く祈る。間違いを犯してもやり直す堅実な心を。
 俺は強く願う。脆弱な己を認め、それでも強くあろうとする心を。

 ゴーストチェイサーの力が眠りにつき、かつて短い間だったが一緒に戦ってくれた仲間が目覚めてくる。
 キツイ言い方をすれば、俺の了承を得ているとはいえ、彼らは俺という体に住んでいるようなものだ。
 だからここは『おかえり』と言うべきところなのかもしれない。
 でも、俺は逆のことを言った。
 今まで敬遠していた謝罪の気持ちと、また一緒に戦ってくれる感謝の気持ちを込めて……。



「ファンガス……、ただいま!」







あとがき

 どうも、金月水木です。
 久方ぶりのSSを書いてみました。
 このSSを書いた動機と言うのがさなのバイトジョブをファンガス共生者に変えた事なのですけれど。
 さらにさなのバイトジョブを変えた動機と言うのが、前回の記事にも書きましたけれど、菜々香が黙示録の予選突破とベスト8決定戦を勝ち抜いて。
「あ、菜々香のあのジョブでも勝てるのなら、さなも好きなジョブでやらせよう。うん、そうしよう!」
 と思ったので変えた次第であります。
 
 あと、実はこのSS、もともとは<<蜘蛛>>という結社にて載せようと考えていたのですが、長すぎ+他のプレイヤー様から許可を得ていない(例えば、『菜々香が仲間に起こされている』という描写をチームメイトのプレイヤー様から許可を得ていません)ので、このブログに載せました。

 あとそれから、このSSには金月の妄想が大分あるので、実際のシルバーレインとは違っているかもしれません。
 決して『黙示録では応援が可能』とか、『屋上でのジョブチェンジは一人一人違う』とかは公式には決まっていません!

 それでは最後に、こんな拙い文章を最後まで読んで頂き、まことにありがとうございました。
 これからもさなや他のキャラクターを、どうぞよろしくお願い致します。
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コメント

(おいでおいでと手招きをする土蜘蛛

ファンガスには浪漫が詰まっているのですよ。
赤と緑の配管工だってファンガス共生者だしね。
2010/01/15(金) 23:20:59 |URL|セト #- [編集]
コメント返し
セト、コメントありがとうございます!
そう、ファンガスには浪漫が詰まっているのだ!
シューティングファンガスでマヒにして、そのまま敵が動けないのはすっごく嬉しいのだ!
そして、「配管工のおじさまがファンガス共生者」という情報もありがとうございます。
2010/01/16(土) 11:48:57 |URL|一咲さな #- [編集]

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プロフィール

金月水木

Author:金月水木
2007年8月、シルバーレインと出会い、
PBWとTRPGの虜となる。
好きな言葉は燃えと萌え。
大好物は牛乳。

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