とある学園の雑記

このブログは株式会社トミーウォーカーが運営するPBW、「シルバーレイン」と「エンドブレイカー!」に関する事柄を書いていく予定なので、トミーウォーカーとかPBW、シルバーレインやエンドブレイカー!がどんなゲームなのか分かる人向けのブログ。

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川嶋菜々香SS「girl meets vampire‐少女がその道を選んだ理由‐」

09月14日(月)12時30分
 これはある少女が、吸血鬼と出会うまでのお話。


 何故少女が吸血鬼になったのか、その答えがここにある。





 わたしのパパはおまわりさん。
 パパは町のみんなが困っている時すぐかけつけて、困っていることを解決しちゃうんです!
 わたしはそんなパパが大好き!
 いつかパパのようなおまわりさんになりたいです!


 あの頃のわたくしは、本当に純粋で無垢でしたわ―――
 何も知らなかったし、知ろうともしませんでした―――
 でも、確かに幸せでしたの―――
 大好きな父と一緒に暮らせて、学校の友達も先生もみんな優しくて―――
 でも、そんな幸せは長続きしませんでしたわ―――


 最近新聞でもテレビのニュースでも、ある事件について報道されています。
 お金持ちの家ばかりねらって、その家の人たちをころしてからお金をぬすむ事件です。
 そんな事件がもう何件も続いているんです。
 ひっどーい! お金がないのならちゃんと働けばいいのに!
 そんな悪い人なんて、パパが捕まえちゃうんだからね!


 連日報道されていた連続強盗殺人事件―――
 あの頃のわたくしは、父が捕まえてくれると信じてましたわ―――
 でも、この事件こそ、あの頃のわたくしを奈落のどん底へ突き落とすきっかけでしたの―――


 あ! パパの上司さんだ!
 上司さん、こんばんわ。
 パパはまだ帰ってきてないけど、どうしたのかな?
 え? 落ち着いて聞いてほしいって?
 何々??


 パパが捕まった?
 れんぞくごうとうさつじん事件のよーぎしゃとして?


 あの頃のわたくしは信じられませんでしたわ―――
 いつもみんなのために頑張っている父が、そんな悪い人だなんて―――
 でも、父が捕まってすぐに証拠が出揃い、裁判で有罪となりましたわ―――
 それでも、それでもあの頃のわたくしはまだ信じてませんでしたわ―――
 悪い人は別にいて、父は間違って捕まってしまったのだと―――


 授業がおわって、きょうはなにも用事がないから帰ろうとした。
 でも、げた箱に靴がなかった。
 だから裸足で帰った。


 テレビでパパのゆーざいが決まった次の日から、なぜかわたしはいじめられてます。
 仲良かったともだちがみーんなてのひらを返したように、いじめてきます。
 げた箱にうわばきや靴がなかったり、
 ノートや教科書が破かれて、ひどいことが書かれたり、
 給食のごはんやおかずがふつうの半分より少なかったり、
 とにかく、いろんないじめをしてきます。
 でも、わたしはめげません!
 だって、パパはむざいなんだもん!
 きっとパパのしごと仲間さんたちが本当の悪い人を捕まえてくれます!
 そうしたらみんなとまたいっしょに遊べるんです!
 またパパと一緒に暮らせるんです!
 だから、いくらでも我慢できるのです。


 本当に何も知らなくて、知ろうともしないで―――
 父の無罪を信じてましたわ―――
 いじめをしてくる友達も、それを咎めない先生も、きっとまた仲良くなれる―――
 そして、また父と一緒に暮らせる―――
 そう信じ続けていましたけれど、あれを見て、あの頃のわたくしは完全に壊されましたわ―――


 ここはパパの書斎。
 パパが絶対に入っちゃダメって言ってたけど、ここにはきっと悪い人を捕まえるしょーこがあるはず!
 だってパパはおまわりさん。
 あの事件のことを調べてるはずだもん。
 さあ、いっしょうけんめい探すよ!
 えい、えい、おー!!


 これ、パパの日記帳だ。
 これに何か書かれてるのかな?


 父の日記帳―――
 それには、とても口にはできない罵詈暴言が書かれてましたわ―――
 仕事で上司たちの会話にムカついていたこと―――
 困って警察署に尋ねてくる市民が鬱陶しかったこと―――
 学校の保護者の人たちの言動に苛立っていたこと―――
 学校の子供たちのはしゃぎ具合に嫌悪を抱いていたこと―――
 そして、わたくしの存在を不快に感じていたこと―――
 父が思っていた不満が全てぶち込まれていましたわ―――


 ナニ、コレ?
 ウソダヨネ、ココニカカレテイルコトナンテ
 ダッテパパハオマワリサンナンダヨ
 イツモマチノミンナニヤサシクテ、ワタシヲダイジニシテクレルパパナンダヨ
 ネエ、ウソッテイッテヨ
 ウソッテイッテヨ!
 ウソヨ、ウソヨ!
 ウソナンダヨ!!


 叫び続けたけれど、誰も答えてはくれませんでしたわ―――
 それが、それこそが父が犯罪者という何よりの事実だと、あの頃のわたくしの心に突き刺さりましたわ―――


 う、あ、ああああああああぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!???


 その後の記憶は曖昧ですわ―――
 学校では友達や先生に喧嘩を挑んで、その度に体中に生傷をつくり―――
 家に帰ってからは手当たり次第に物を投げたり壊したりして、疲れると寝てしまい―――
 毎日、その繰り返しでしたわ―――
 あの頃のわたくしは、何もかもがどうでも良くなってしまってましたわ―――
 とにかく、治まらない衝動に駆られて、自分がどれだけ傷つこうとも、周りからどのように見られようと もお構い無しに暴れ続けましたわ―――


 終わりが見えない愚かな劇―――
 でも、ある日終幕の時が訪れたのでしたわ―――


 ん……。
 あ、また寝ていたんだ、わたし……。
 テレビがついてる……。
 吸血鬼、かー……。


 深夜、目が覚めたあの頃のわたくしの目に入ったのは、モノクロの映画でしたわ―――
 ちょうど、脇役が吸血鬼に襲われて、吸血鬼になってしまうシーンでしたわ―――
 そのシーンを見たあの頃のわたくしは、こう呟きましたわ―――


 吸血鬼に、なりたいなー。
 『ほう、お譲ちゃんは吸血鬼に興味があるのかい?』


 あの頃のわたくしの呟きに答えが返ってきた―――
 自分以外だれもいないはずの家に誰かが隣にいる―――
 でも、あの頃のわたくしは本当に何もかもがどうでも良かったから、特に疑問を抱くことなく言葉を返した―――


 うーん……、興味があるかないかと言われると、ちょっと困っちゃうな。
 たまたま目の前に面白そうなシーンを見たから、そう言っただけだよ。
 『それじゃ質問を変えよう。お譲ちゃんは本心から吸血鬼になりたい?』
 うーん……、なってみたいかな。
 わたしの人生はもう終わってるから、もっと不幸になっても同じだし。
 『いやいや、その言い草は気になるね。吸血鬼になるのが不幸だって?』
 だってそうじゃない。
 吸血鬼ってだけで人間の狩人に狙われちゃうんでしょ?
 『そうだよ、怖いこわーい狼さんが狙って来るんだよ。でもね、それ以外は普通の人間と同じだよ。太 陽の下で生きていけし、十字架やニンニクも怖くない。生き物の血を吸う必要もない』
 えー、そんな吸血鬼っているの?
 『ああ、いるよ。それで、もう一度聞くよ。よーく考えて答えてね。お譲ちゃんは本当に吸血鬼になりたい?』
 ……………………。
 うん、なりたい。
 わたし、吸血鬼になりたい!


 本当はどちらでも良かった―――
 これからも人間として生きる道でも、ここで吸血鬼となる道でも、どちらでも良かった―――
 どちらでも良かった、だからこそ吸血鬼として生きる道を選べたのかもしれない―――
 今のわたくしは、そう思っていますわ―――




 こうして少女は貴種ヴァンパイアの吸血儀式を受けて、従属種ヴァンパイアとなった。
 この世界は世界結界で超常を否定しており、その結界が弱まりつつある事。ヨーロッパでは人狼と吸血鬼が争い続けている事。そして、銀誓館学園の存在。
 この時、少女は自ら大きな戦いの渦へと歩み始めた事にはまだ、自覚していなかったのであった。







あとがき


どもどもー、ドS巨乳とその他もろもろの背後である金月水木でーす!
初めての人も久しぶりの人も、こんな幼稚なSSを最後まで目を通してくださってありがとうございます!
できればもう少しだけお付き合いお願いします。


 さて、菜々香が吸血鬼となった過去を書いたのですけれど、どうしてこのような過去に設定したのか、そのネタバレ(であってるのか?)をしたいと思います。
 まず、菜々香がキャラとしてどういう理由で生まれたか。
 それは、従属種のアビの一つ、「ジャンクプレス」を使いたかったからです!!
 そのために、菜々香を神秘特化にしようと能力値を選んでました。
 それで、菜々香の生まれが「何もかも全てを失い、自暴自棄になっていた」という訳で。
 その自暴自棄になったのは何故かというのを考えて、↑の過去設定になったです。
 ちなみに、巨乳でドSなのは完全に背後の趣味ですw


 もし感想がありましたら各キャラクターから手紙で、あるいはここにコメントくださると嬉しいです。
 最後までお付き合いして頂き、本当にありがとうございます!
 次はゆのと神田の日常を書けたら良いなと思っています。



 2009年9月14日
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プロフィール

金月水木

Author:金月水木
2007年8月、シルバーレインと出会い、
PBWとTRPGの虜となる。
好きな言葉は燃えと萌え。
大好物は牛乳。

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